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松代小の特別支援学級の紹介
「特別支援学級ってどんなところ?」という質問に対する答えとして令和3年度まで本学の支援学級の担任として勤務され、特別支援教育コーディネーターも務めてくださった野仲淡紅子先生のお話を掲載しています。
松代小学校の特別支援学級を紹介します。
ひまわり・たんぽぽ・すみれの3学級があり、現在1年から6年まで19名の児童が在籍しています。通常の学級との一番の違いは、一人一人に合わせて学習の仕方を工夫し、その子に有効な方法で効率よく学習を進められることです。また、国語・算数の時間以外は、通常学級で他のクラスメイトと一緒に活動します。
次の文章は、毎年4月に全てのクラスで学級担任から特別支援学級について、子供たちに話す内容です。
みなさんの中で、黒板の字が見えにくいというお友達がいたら、先生はどうすると思いますか?見えやすいように席を前にしますよね。視力が落ちたら、ご両親はどうしますか?眼鏡を買ってくれますよね。
すみれ・たんぽぽ・ひまわり学級という所があるのは、そこで勉強した方が集中できるお友達がいるからです。人数が少ない方が勉強に集中しやすい人や、皆とは違うペースで勉強した方が身に付く人もいます。学校にはいろいろな人がいて、それぞれの違いに合わせて学習します。学習内容は基本的に皆さんと同じです。
ただ、これは自分も行きたいと言っても行けるわけではありません。本人とお家の人と先生とで相談して決めます。
POINT
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特別支援学級は、その子にとって勉強に集中しやすい環境であること。(「音や光に過敏なため特別な教室の方が集中できる。」「人数が少ない方が勉強しやすい。」「本人のペースで勉強ができる。」など。
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学習内容は、基本的に同じであること。(すみれ学級は学年のカリキュラムとは別の学習をすることもある。)
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本人とお家の人と先生とで相談して決まったことなので、他の児童が行きたいと言っても行けないこと。
保護者の皆さんの中にも、特別支援学級は学習が遅れている子が行くところだというイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、子供たちの様々な必要に合わせて、個別かつ最適な方法での学びを保障するところが特別支援学級なのです。
本来私たちは一人一人違う個性があり、それが合わさるからこそ、大きな進歩を可能にしてきたはずです。
あの有名な金子みすずの詩のように「みんなちがって、みんないい」(「私と小鳥と鈴と」より)と言える子供を育てていきたいと願っています。
2021年9月
松代小学校特別支援教育コーディネーター・ひまわり学級担任
野仲 淡紅子